共犯者 松本清張スペシャルドラマ 感想（ネタバレ）

昨日9/30（水）テレビ東京系で放送された松本清張特別企画「共犯者」の感想とネタバレです。
原作はこちら。


（楽天より：Amazonアマゾンで見てみる→共犯者 (新潮文庫) 文庫 – 1980/5/27）

30年以上前にかかれた小説を現代にリメイクして脚本が作られていました。

が、さすがに松本清張さん原作！
最後までみんなが怪しく見えるなど、見終わったら疲れてしまうぐらい力を入れて見てしまいました。

主人公は、整形して金持ちの整形外科医と結婚した観月ありささん。
夫・寺島進さんの暴君ぶりがひどいことひどいこと。
結婚したら豹変しちゃうんですよ。

そこにあらわれたのが、豪邸の庭を剪定する庭師の山本耕史さん。
2人はいつか親しくなり、それがバレて、無計画に寺島進さんを殺してしまいます。
これを機に、もう二度と会わないと決めて別れる2人。

7年後、化粧品会社の美人社長として成功した観月ありささんにふとしたことで知り合う仲里依紗さん。
元探偵の仲里依紗さんに、7年前のことを気にして山本耕史さんの調査を頼んで追い詰められていく観月ありささんの焦燥がすばらしい。

仲里依紗さんと山本耕史さんも怪しく見えてくるし・・・。
そんな中、脅迫状が届き金をゆすられる観月ありささん。

誰が脅迫状を、何の理由で送ってくるのか？
本当に山本耕史さんなのか？

7年前の寺島進さん殺害事件を追っている刑事・大地康夫さんも絡んできて・・・

テーマは女性の嫉妬なんでしょうか。
美人に整形してもシアワセになれない、お金があっても、名声を得てもシアワセを感じない観月ありささんが気の毒でした。

寺島進さんの誘いに乗って、整形しなければ別の人生もあっただろうに・・・。

暴露する仲里依紗さんもよかったわ。
スッキリしていそうで。

さすが松本清張原作！と見応えのあるドラマでした。